読書は堅苦しいものではない
年齢を問わず、読書の習慣がない人が多いと言われています。読書の大切さは理解していても、なかなか実行に移せず、快適な読書習慣を身につけられないという悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。読書習慣がない人たちは、本を読むことに対して必要以上にハードルを高く感じていることがあります。具体的にいうと、次のような思い込みです。
①「内容を全て頭に入れなければいけない」
本に書かれていることを100%吸収することは誰にとってもほぼ不可能です。物語を読むのであれば、細かい部分は忘れてしまっても、強く感動した文章や心に残るシーンなどがあれば読んだ甲斐があったはずです。また、知識系の本の場合でも、読み終わった時に新しい知識が1つでも2つでも増えていればそれで充分だと考えていいと思います。
②「速く読まなければならない」
本を読むのが遅いことは、決して悪いことではありません。確かに、速く読むことができれば、多くの本を読むことができ、たくさんの知識を得ることができるというメリットがあります。しかし、だからといって読むのが遅い人が読書に苦手意識を持つ必要はありません。1冊の本をじっくり味わって読むのもいいですし、特に気に入った本なら何度でも読むというのも面白いと思います。
③「本は最後まで読まなければいけない」
どうしても読めない、ということは誰にでもよくあることです。読み進められないのは単にその本との相性が悪いからです。どうしてもしっくりこない本は、スパッと割り切り、別の本を読みましょう。本当に縁のある本とはまたどこかのタイミングで再会できる、というぐらい気楽な姿勢で良いはずです。また、そもそも最初から全部を読もうとせず、目次を見て、自分が気になった章だけを読むという読み方でもいいと思います。
読書に「こう読まなくてはならない」という絶対的なルールは存在しません。また「本は読まないといけないんだ」という義務感を感じる必要もありません。読書の習慣が身に付いた方が自分のためになると思ったり、または単純に楽しいと思ったりできれば自然と読むようになります。だからこそ、あまり無理をせず気楽に読み始めてほしいのです。
読書のコツ
では、実際に読書を始めるにあたって、楽しみながら長く続けられるためのコツをご紹介します。①興味のあるジャンルの本を読む
興味のあるジャンルから入った方が、読書を楽しいと思えるのではないでしょうか。まず、紙に興味のあることを書き出してみます。(頭の中だけで考えるのではなく、一度書き出した方が、自分でも気付かなかったような好みの傾向が分かっていいと思います)。そして、それらをキーワードにしてインターネット(amazonなど)で調べれば、関連するジャンルの本がたくさん見つかります。本屋さんで探す時も、興味のあるジャンルの関連コーナーを見てみると、面白そうな本が見つかると思います。
②複数の本を同時に読む
複数の本を用意しておいて、同じ時期に並行して読んでいくことをお勧めします。
関連する本を並行して読むと、 それらから得た知識を比較することで理解を深めたり、さまざまな角度から眺めることで自分の考えと照らし合わせることができます。 また、ジャンルを問わず好きな本を並行して読むと、片方の本を読むモチベーションが下がってしまったときに、もう1冊の方を読むことができ読書量が減ることはありません。気分や時期によって読みたい本も違うし、本がおもしろくないと感じるときもあります。そんなときは無理してその本に固執する必要はありません。
本棚にいろいろなジャンルの本をたくさん並べておいて、気分によってどの本を読むかを決めるというのも面白いものです。